初夏の帰り道。
妻が会社の送別会であったので久しぶりにワンオペ育児の夜である。保育園に迎えにいき、夕食を摂ってお風呂に入って寝かしつけまでやる。僕の帰りが遅い日はこの一連の過程を妻が普通にやっているわけで、日々育児に頑張っているという自覚はあっても、実際はまだまだなのだろう。
食事を作るのも面倒なので、帰りにファミレスに寄って済ませる。2人で遊びながら食事していると、息子がおもむろにテーブルの下にもぐりこんできばり始める。もうそろそろオムツは取れかけているのだけど、食事の際の排泄コントロールはまだ難しいようだ。
不思議なことに「トイレに行く?」と声をかけると首を振る。恥ずかしさなのだろう。なんとか、脱糞している事実を隠そうとするのはいじらしい。僕から見るとバレバレなのだけれど。
ファミレスを出て自転車に乗るときには、座りたくないのか、「歩いて家まで帰る」と言い出す。残念ながら家まで歩くと1時間かかるので、危ないけれど自転車のカゴに中腰で座らせてそろそろと帰る。初夏の太陽はまだまだ高いところにある。