「てるみくらぶ」が破産申請。僕にとってはなんとも懐かしい名前である。何を隠そう、僕が大学に入って海外旅行に行き始めた頃というのは、まだWebで航空券を探すよりも、雑誌で探す時代であったのだ。そう、あの「ABROAD（エイビーロード）」という雑誌である。
電話帳のような雑誌をめくり、各旅行代理店が取り扱うチケットを確認し、電話をするか店に直接行くかしていたのだ。おそらくは、ほとんど店で直接チケットを購入していたような気がする。
「てるみくらぶ」を使ったことはなかったが、それに似た代理店をよく使っていた。そのうちに、Yahoo!トラベルで航空券情報が取れるようになり、「ABROAD」も休刊、さらには航空券自体もWeb予約が一気に主流になった。時代の移り変わりは早かった。
中小の旅行代理店も、時代の変化のなかで生き残ろうとしたのだろうが、万事休すだったということか。なんにせよ、格安航空券やパッケージツアーのあり方が大きく変わる転換点にきているのだと思う。
