春のセンバツ高校野球がはじまっている。正確にはもう佳境に入っている。平日は忙しくてあまり見れていなかったが、週末にいろいろとダイジェストを見ることができた。
21世紀枠、という選出方法がはじまってから既に15年以上経った。今年は、選出された3校はみな1回戦で姿を消していった。大差で負けた試合もあった。他の出場校と比べれば、明らかに小さい身体つきの、まさに普通の高校生が選ばれたんだなあという学校もあった。
せっかく出場しても大敗するだけでは、貴重な出場32枠のうちの3枠を浪費しているだけだろう、という議論もあるのは確かだと思う。でも、実際に彼らがプレーする姿を画面越しに見て、それでも彼らのような普通の高校生が甲子園のグランドに立つこと、そして地域の人たちがこぞって彼らを応援しに甲子園にやってくることに、意味があるのだろうなあ、と思わずにはいられなかった。
勝つことに意味があるのと同じくらい、いやそれ以上に、出ることに意味はあるのだと思う。