あなたはだあれ。
息子と2人で遊んでいてふいに、「あなたはだあれ?」と言われた。その時はなにも考えずに「パパだよ」と返したのだが、それから1カ月くらいして、ふとその言葉を思い出した。
「あなたはだあれ?」という言葉はとてつもなく思い。自分は何者なのか、なんのためにここにいるのか、そんなことを問われているようにも思える。
よく2,3歳までは胎内の記憶が残っていると言う。もちろん無理のない範囲で、聞けるものなら息子に聞いてみたい。ハッとするような返事が返ってくるかもしれない。
息子が産まれてから1時間後くらいのときに、看護師さんに検診を受けている息子の姿を動画で撮っていて、それをいまでも家族3人で見返すことがある。息子もパソコンに映る赤ちゃんの姿が自分であることがわかっているようだ。それを見て思い出すこともあるのかもしれない。
返す返すも、僕らは不思議な時間を生きている。なにかの因果があってこうして家族になり、一緒に生を紡いでいる。当たり前のようだけど、奇跡のようなことだと思う。