涙。

おおむね順調に育っているわが息子。最近になって、気に入らないことがあるとすぐに大粒の涙を落とすようになった。むろん、この歳なので泣くという行為は日常茶飯事なのだが、昔からこんなにポロンポロンと出していただろうか、と思うくらいに大きな涙である。

涙の出しやすさに個人差はあるのだろうが、僕などはここ数十年ほとんど泣いたことがない(出産の時くらい?)。頑張って涙を出そうとしても出るものではないし、よっぽど心が動かされてもそれでも涙さんは出てこない。自分と比べれば、よくぞ息子は瞬時に大粒の涙を流せるものだなあと感心する。

それほど心の感受性を高く日々を過ごしているということか、涙腺が緩んでいるということか。涙のメカニズムというものは生理学的にも未だあまりよく解明されていないらしい。よく泣かせてしまうのは親の不手際でもあるが、泣いている姿を見ると、親である自分も考えさせられ、学ばされることが多い。