勇気。

野球界の「賭け」に関する話が止まらない。事態はもう収拾のつかないところまで来ているはずなのに、不自然なくらいに抜本的な動きが出てこないのはやはりなにかの圧力が働いているのか。ただ、これだけ問題が出てきながら無理にコトを片付けようとするのは、長期的に見れば野球界の地位を低下させることにつながることは間違いない。悲しいけれども、このままではファンも応援する気になれない。

そのなかで、先日の高木京介選手の記者会見は心に残るものがあった。数ヶ月にわたって賭博の事実を隠していたことは当然悪いことではあるが、それも含めてカッコ悪くとも全てをさらけ出して謝罪しようという気持ちは伝わってきた。選手としてのこれからの道は厳しいとは思うけれども、今ここで逃げずに自分の言葉で話せたことはきっとこれからの人生にとって支えになるのだと信じてあげたい。

そして、もしも自分が同じような立場にあったとしたら、彼のように勇気を出して振る舞えるようでありたい。