5年。

個人的には、もう5年なのか、という気持ちが強い。

震災の経験から僕が一番学んだことは、自分の行動は自分で責任を持って選択していいんだ、ということだ。たとえ自分の選択が間違っていたとしても、自分の意思で選んだことは後悔にはつながらない。逆に、他人の意見を参考して選択したことが、しばしば深い後悔の念を抱くことにつながる。

震災を経て、いろんな人が生き方や考え方を変えた。奇しくも、いろんなSNSが発達したことで、いろんな人の変化が可視化された。生き方や考え方は、人それぞれいろいろあっていいと思うし、絶対的な正解というものもない。ただ、その変化によって変わっていく人生は、それぞれがそれぞれに受け止めなければならないことだけは確かなんだと思う。

震災を経て、「絆」という言葉が持て囃されたけれども、「絆」に縛られる人生というのはときに恐いものだ。「絆」はあれども、結局のところ、自分のことを決められるのは自分しかいない、ということから目をそらすべきではない。