マネジメント。

部下はまだいないし、当分できる気配もないが、32歳になってはじめて、後輩と連携して仕事をすることが増えてきた。23,4歳もしくはもっと早い時期から先輩としてふるまう人も多いだろうから、ずいぶんと遅い先輩デビューだ。

プレイヤーとして能力が高いこととマネジメントスキルがあることにはほとんど関連性がない、ということは既に広く知られている。もちろん両方で高いパフォーマンスを出せる人もいる。そういう人は、双方の能力に関連性がないことをよく熟知している。逆に言えば関連性がある、と勘違いしている人ほど失敗する。

マネジメントに求められることは第一に数字(成果)を出すことである。たとえ長になる人物がチームに課せられた数字を1人でクリアできるならばそれでも良いのだ。しかし当然ながら1人でやれることには限界があるわけで、マネジメントのレベルが上がるにつれすぐに限界にぶち当たる。結局数字をクリアするために必要なのは、いかに部下の実力を出せるか、ということに行き当たる。そして得てしてそのコツは大それたものではなくて、あいさつとか、名前の呼び方とか、背中で見せる自分の行動などといった、個別具体的なアドバイスの対極にあるものなのだと僕は思っている。