エールと。

4月は異動の時期だ。業界紙でも異動情報が紙面いっぱいに載る。もうこの歳なので知り合いの名前もちらほら載る。


みんなそれぞれの人生がある。最速で出世をしながらも途中で挫折してしまう人も、若い頃は全くぱっとしなかったものの、じわりとポジションを掴む人も。才能も大切なのだろうけど、それ以上にコツコツやる能力と、運も必要になるなとつくづく思う。そもそも若い頃から期待されて、そのまま頂点に登り詰める人は改めてすごいと思うし、それが二世三世なら本当にすごい。相当な精神力がないとできないことだと思う。


運良く出世してポジションを手に入れても、それが幸せとは言いきれない。いまの時代、マネジメントでいるのは本当に大変なことで、権力を振りかざせるなどというような理由でなるものでは、全くない。部下を無理に働かせることはできないし、かといって目標数字を達成しないわけにもいかない。結局どこかで誰かが負担をしなければならなくて、たいていの場合そのしわ寄せは中間管理職にいくものだ。なんとも難しい時代になっていると思う。それでも、マネジメントとしての務めを果たそうとする人にエールを送りたい。