義理チョコ。

バレンタインデーの風物詩と言えばここ数年義理チョコの受け渡しでしかないのだが、この風物詩ほど見ていて面白いものはない。

たかが義理チョコ、愛のない代物とは言えども、渡す方としては手間と身銭を切って用意するもの。そっけなく受け取るのは男がすたる。照れもあるだろうが、あまりにもリアクションが薄い男は自意識過剰か、もしくはウブなのかどちらかで間違いないだろう。そんなことねぇよ!なんて毒づいても空振りである。義理チョコの受け取り方こそが男の価値を決める、と言っても過言ではない。ましてや、「甘いものは好きじゃない」なんて予防線を張るような男は、(本当に甘いものが苦手だとしても)残念と言うほかない。

義理チョコをもらう時のリアクションに、驚きと感謝は必須である。義理と言えどもマンネリ感を露わにするのは失礼だし、「ありがとう」ときちんと声に出して言えない男は本番の恋愛でも大したことがないとみて間違いない。ついでに、ひと言野暮にならないコメントを付け加えるくらいできなければ及第点とは言えない。見た目イケメンでもこの対応が恐ろしく苦手な人もいるし、逆もまたある。

とまぁここまで大口を叩き続けた筆者(32歳)の今年のリアクションは「えっ、もらえるの?やったー!」だった、ということを添えて締めることにする。