マイナス金利。

年初の懸念そのままに、マーケットが荒れている。マーケットの荒れは必ずや現物不動産市場や景気にも悪影響を及ぼしてくるだろう。

日銀のマイナス金利導入と極度のリスクオフが、ついに長期金利をもマイナスの世界へと沈み込ませた。金利が押し潰された世界でなにが起こるか、発想の転換に僕らはついていくことができるか。

一方でマイナス金利が導入されてから、銀行の目の色が変わり始めた。まだ一週間だが、積極的にリスクテイクし始めた機運を感じる。逆に言えば、これまでがリスクを取らなくとも一定の収益を稼ぐことができていた異常な時代だったと言うことだ。

景気はいったんは落ち込む公算が高いが、回復も早いように思う。銀行が自身の存在意義をかけて金融ビジネスに取り組めば、必ずや経済の好循環を生み出すはずだ。そういう意味では、マイナス金利の導入自体はマーケットには瞬間的な効果しかもたらさなかったが、徐々にその効力を発揮し始めるのではないかと思っている。