ナゴヤの冬。

きょうはたまにある名古屋方面への出張。もう何度も来ているけれど、どこかアウェイ感が抜けない。

鉄道駅の周りにオフィスが集積していないので、出張族にとってはどこに行くにもタクシーを使うか、さもなければ駅からてくてく歩くことになる。広い車道とあわせて歩道も広くとられているが、歩いている人はおろか自転車に乗っている人もあまり見当たらず、道幅が広いので目的地がやけに遠く感じる。おまけに冬の寒さが加わると心身を消耗することしきり。これがアウェイ感の最大の要因だと思う。中京圏で街歩きできるような、妖しさを合わせ持ったエリアは大須観音と栄の一部くらいで、あとは整然とした街並みがずっと続いて物足りなく感じる。

それでも街のところどころにはアクセントがある。よく見るのは、ホテルやレストランなどで歩道に張り出した幌だ。横づけした車から建物まで濡れずに歩くことができる、というものだと思う。幌がちらほら並んでいる街並みはヨーロッパやロシア(行ったことないけど)に似ている。

アクセントと言えば女性のいでたちもそうだ。いわゆるナゴ嬢はまだまだ勢力を保っている。昔妻と付き合いはじめた頃、ナゴ嬢っぽいみたいなことを言ってひどくキレられた、というどうでもいいことをなぜか思い出した。