水の時代。

今年の夏は本当によく雨が降っている。何十年に一度の雨と言われる雨が、それこそ毎日のように日本のどこかで降っている。ここ数年首都圏でも夏の夕立がゲリラ豪雨と呼ばれるようになっていたが、首都圏に限らず全国各地で豪雨が頻発している。雨足の強さには恐怖を感じることもあるほどだ。まるで世界が雨の時代に突入したかのようだ。

世界が雨の時代に突入したのならば、生き方も変えていかなければならない。広島市で大規模な土砂崩れが発生したが、河川の側や山沿い、低地など大雨の影響を受けやすい場所は住宅地としては適さなくなってくる。激しい雨が降るようであれば、農作物の栽培方法も変わってくるだろうし、都市のインフラの造り方も変わってくる。

雨から定義をもっと広げて、水の時代と言ってもいいようにも思う。水と言えばちょうど3年半前、大津波が太平洋岸を襲った。人類が水の脅威にさらされる時代がきたのか。地球が人類に対して、水を通じてアラートを発しているのか。見てみないフリをしていた人間活動の地球への負荷が、リミットを越えてきて、その反動から地球のシステムが書き換わってしまったんじゃないかと思わざるを得ないことが増えているように感じる。