めぐりあい。

金曜の夜、大粒の雨が降っていた。二子玉川の11階からは、雨にけぶった首都高速が見えていた。冷えていたこともあって、初冬のような夜景だ、と思った。景色にも温度があるのだと思う。

今年1年ひょんな事から一緒に仕事をすることになった人と、打ち上げの食事をした。いろいろと話が広がるなかで、ふいにスピリチュアルな話になった。別に僕はスピリチュアルに傾倒しているわけではないのだが、会うべく人は出会い、めぐりあうべくタイミングで案件(仕事)にめぐりあう、常日頃からそう思っているし、目の前にいる人と、その人とできた仕事はまさにそんな運命だった、と思っていたからこそ、スピリチュアルな話を切り出した。

そういう確信があるときは、たいてい思惑通りに話は弾むものだ。おかげで、いい話ができた。おそらくは、これからも一緒にいい仕事ができるのだと思う。そんな人に、仕事にめぐりあえたことに僥倖を感じながら、二子玉川駅の改札を通って帰路についた。