掃除。

週末、買い物や外出の合間を縫って家の大掃除をした。ゴミに出したのは5袋。もうすぐ家族も増える予定なので、ものが減らせたのは良かったが、それ以上の効果もあったように思う。

昔からものを持たないように心がけていたが、それでも知らず識らずのうちにものが増えていたのだな、と思った。昔は大切なものだと思っていたものを、もう捨ててしまってもいいや、むしろ今捨てるべきなのではないか、と思えるようになった。

捨てずに置いてあったものはそれぞれに、自分の人生と並走する役割を担っていたのだと思う。その時々には、自分にとって欠かせないものだったのだ。そして、人生の場面が変われば、役割を終えるものがある。そうなれば、そのものは捨ててしまうのが、そのものにとっても自分にとっても良い効果をもたらずのだと思う。

5袋に詰め込まれたものをゴミ置き場に出して、心がすっと軽くなった。役割を果たしきってくれたものを手放して、これから新しく出会うものを迎え入れるだけの余裕というかエネルギーが自分に生まれた。それとともに、人生のなかで目に見える形で貯めておけるものなんてそうないのだから、もっと目に見えないものを大切にしなければならんな、とも思った。