終戦。

先週火曜日の時点で4位マリーンズは残り30試合、3位ファイターズと6ゲーム差。それなりにチーム状態も上がっていたこともあり、CS進出に向けてはラストチャンスとひそかに念じていた。しかしふたを開けてみればそこから5連敗。ゲーム差は10に開いた。まだ可能性はあるが、もはや数字上の遊びでしかなく、今シーズンは実質的に終わった。

きょうのゲームで連敗は5で止まったが、いまだ9ゲーム差。9月の24試合は来季を見据えた戦いになっていくだろう。頂点を目指す緊迫感には欠けるが、目先の勝利を追わなくともよい戦いに僕は期待している。今まで一軍の舞台を踏めなかった若手を抜擢したり、無理な投手起用を強いることがなくなることが、きっと将来のチームの力を高めることになると思うからだ。この9月の戦い方は、10月から3月まで長いオフシーズンを、来年の開幕を待ちわび続けるファンが、ひとつでも多く楽しみを見つけられるものであってほしい。

マリーンズは伝統的に9月の勝率は高く、「帳尻のロッテ」とも呼ばれる。帳尻でもいい、本当にいいところがなかった今シーズン、少しでも気持ちよく冬を越せるような戦いを最後まで見せてほしい。