代ゼミ。

代々木ゼミナールが予備校から業態変更を遂げるとのことで、先週末に話題にのぼっていた。先見の明があるなぁというような月並みな感想は置いといて、予備校とフレーズにしばし忘れていた感覚を思い出した。

予備校という単語を初めて知ったのは小学校高学年の頃だったか。その頃の僕は進学の仕組みがよくわかっておらず、高校を卒業したらみな予備校に通って、そこから大学に行くものだと思い込んでいた。その後、「東京大学物語」という漫画を読み(この漫画は余計なものも含めていろいろ影響を受けたのだがその話はまた)、やっと仕組みを理解した。

20年前は予備校全盛と言ってもいい時代で、僕が高校生だった15年前もその流れは衰えておらず、多くの同級生が高3になる前から予備校に通っていた。が、僕はどうしても予備校に通う気にならなかった。勉強はそんなに嫌いでもなかったのだが、授業を聴くのが大の苦手で、授業中も別の自習をするか、寝るか、サボっていたこともあった。人のペースにあわせるのが下手な性質はこの頃にできあがっていた。

そんなわけでほとんど予備校とは縁がないのだが、予備校の講義内容を記した冊子などを読むのが好きという変な習性はあって、代それが講じてミーハー心から代ゼミの人気講師の授業に潜り込んだりしたことを覚えている。一見無味乾燥な受験生活にエンタメ色を吹き込んでお祭のように盛り上げる代ゼミのやり方は懐かしいが、あれもまた時代の仇花のようなものだったのかな、と思う。