フィリピン覚え書き4。

プエルトガレラに滞在している間、3つの学校を覗いてみた。(残念ながら写真がうまく掲載されないので、facebookにアップした写真を見てもらえると幸いです)

ひとつは近くの町にあった小学校。午前中で授業は終わったようで、可愛らしい制服に身を包んだ小学生達がぞろぞろと下校してくる。学校の前には下校する小学生を目当てに、駄菓子やバナナフライといった屋台が出る。買い食いしながら帰るというわけだ。そのまま小学校の中に入って教室を覗いてみると、まだ下校せずに残っていた子ども達が遊んでいて、ゴムまりのようなものでリフティングをしたりして遊んでいた。みな英語が話せるので、ジェスチャーや表情だけでないコミュニケーションができる。フィリピンの人たちは、中年くらいまでの人であればみな、日本人にとって聞き取りやすいきれいな英語を話す。それで英語留学やオンライン英会話教室が流行るわけだ。

もうひとつは訪れた少数民族の村のなかにある小学校。ミンドロ島にはマンギャン族と呼ばれる人たちが昔から住んでいる。ミンドロ島がスペインの植民地となった際にも、マンギャン族は山岳に移り住み、独自の文化と信仰を続けてきたと言われている。マンギャン族は竹で作った高床式の家に住み、農業や狩猟も行っているということだったが、現在は竹細工の製品の販売を現金収入としているとのことだった。僕たちも竹で編んだお盆を2つ購入した。村の中にフィリピン政府の支援により建てられた学校があり、子ども達はそこに通っている。授業中にお邪魔することになったが、先生も子ども達も快く受け入れてくれた。マンギャン族はフィリピンの少数民族では珍しく固有の文字を持っているとのことだったが、訪れた学校では全てローマ字で授業が行われていた。こうして地球上からまた言語が消えようとしているのだろうか。マンギャンの子ども達は町の小学校の子と変わらず元気だったが、彼らの将来は町の子らとは少し違うのだろう。

最後に、プエルトガレラの中心部にある中学校から毎晩なにやら大歓声が聞こえてくるので、最後の夜にちょっと覗いてみた。なんでも数日間にわたって文化祭のようなことをしているらしく、ステージの上で次々にダンスや合唱などの出しものをしている。ちょうど訪れた週はプエルトガレラの町のお祭りがある時期だったらしく、そういえば鼓笛隊が昼間に町を歩いていたことを思い出した。ここでも学生向けの屋台がいろいろと出ている。小学校の前に出ている屋台とは違って、ピーナッツやケバブなど、少々大人っぽいラインナップになっている。

余談になるが、その夜船着場の近くのネットカフェらしきお店で、若者達がクラブミュージックをがんがんかけて、文化祭の打ち上げらしきことをしていたので、勝手に乱入して踊ってしまった笑。もうそんなに若くもないのだが。。