フィリピン覚え書き3。

プエルトガレラには5日間滞在して、シュノーケリングをしたり、バイクを借りて周りのスポット(点在しているビーチやら小学校やら少数民族の村やら)に行ったり、マウンテンバイクと徒歩で山の中の滝までトレッキングしたり、読書をしたりでのんびりと時間が過ぎていった。レストランは数こそあまり多くはないが、新鮮な魚を出す店が多く美味しい。いろんな種類の魚を食べたが、マグロを除けばほとんど日本では見たことのない魚ばかりだった。欧米の人もよく来るので牛肉のステーキを出す店もあるが、ブラジル産でしかも割高(だいたい日本並み)なのであまり食べようとは思わない。

プエルトガレラの町自体はそれほど大きくはないが、周辺にいくつかのビーチが点在していて、それらの海岸沿いにレストランやホテルなどが立ち並んでいる。お年を召した欧米人(夫婦で来ているか、現地のフィリピーナと男性の組み合わせ)か若い韓国人しか見かけない。韓国の人たちはフィリピンに語学留学(日本でもフィリピン留学に火がつき始めているが、韓国では大学生の1/3が一度はフィリピンに語学留学に来るというくらい、フィリピンに来ることがメジャーになっている)に来て、勉強の合間の休暇代わりにプエルトガレラに遊びに来るそうだ。韓国人がはじめたとおぼしき韓国料理の店も見かける。最近世界のどこでも見かける中国人はほとんど見かけない。

ビーチはまだほとんど開発されていないので、シュノーケリングには好適。ただ飛び抜けて綺麗というほどでもないように思う。あくまでものんびりするにはよい。シーズンでもなかったので、どこもかしこもガラガラなのは良かった。12月下旬になり本格的なクリスマスシーズンに入ると、プエルトガレラもマニラっ子でごったがえすそうだ。フィリピンはカトリックの人が多いこともあって、クリスマスが1年で最大のイベントになっている。今回行った町のいたるところにクリスマスの飾り付けやイルミネーション(ほとんどが盗電しているものらしい、ちなみにプエルトガレラではしばしば停電した)があり、町でもクリスマスセールをやっていた。トライシクルの兄ちゃんも値段交渉の際に「Christmas Present For Me〜」みたいなことを行ってくるし、街角のレストランで食事していたら、道ばたから子どもたちがわっとやってきて、声を合わせて心温まるクリスマスソングを歌ってくれる(それでチップをくれというわけだ)。

乾季は終わっているはずだが、毎日必ずスコールが降る。