昼の顔。

昨日はオフィスを出て5秒で傘が死亡し、バスもろくに動いておらず、断続的に突風が吹くなか無謀にも自転車で帰宅。自宅まであと数百メートルというところで一段と風が強くなり、数分間前に進むことができなかった。八ヶ岳の稜線に出た時にも経験したことのない猛烈な風だ。バス停のベンチが転がっていくのが見えた。あとどれくらい風が強くなったら人間の身体は飛んでいくのだろう。

★★★

友達とお昼を食べていたら、「神谷町は新宿や外苑前とは雰囲気が違うね」みたいなことを言われた。今まで意識はしていなかったけど、言われてみればなるほど、その通りだと思う。城山ヒルズアークヒルズのあたりは弁護士事務所や大使館が多いし、コンサルファームも多い。比較的年齢層は若い、落ち着いた感じのビジネスパーソンと、秘書やアシスタントをしていそうなこれまた落ち着いた女性が多い。溜池山王のあたりも基本的に雰囲気は変わらない。(そもそも溜池山王は1000円前後かかる店以外の選択肢が極めて乏しく、なおかつ価格の割にはお味が・・・という店が多いランチ難民地帯でもある。安く済ませたければ道端の弁当屋台から買うか、コンビニで買うしかない)

これが虎ノ門・新橋あたりでお昼を食べると、毎朝東海道線に揺られてやってきますといった感じのちょっとくたびれたサラリーマンな人たちが一気に増える。よくテレビ番組で新橋駅前でインタビューされるような人たちである。牛丼屋をはじめとして外食チェーンや立ち食いそば屋が多くなる。道行く人たちの平均年齢も若干高めである。

赤坂でお昼を食べることもある。韓国人経営のお店が多い。TBSがあったり、レコード会社があったりで、平日昼間からいろんな格好をした人が多い。昼間から客引きに遭うこともあり、カオスな雰囲気が漂っている。赤坂サカスと山王パークタワー議員会館の周辺についてはそれぞれ独特の雰囲気が漂っている。

残念なことに他の街が昼間にどんな表情をしているかはあまり知らないが、上に挙げた3つのエリアだけでもそれぞれ個性がある。お昼時に行ったことはないが、斜陽を迎えつつある金融街兜町などはディープな雰囲気を持っていることが容易に想像つく。池袋北口(中国)、新大久保(韓国)、高田馬場(ミャンマー)、西葛西(インド)といったエスニックタウンに、異国の空気を感じにいくのも楽しそうだ。