スタイル。

井口マリーンズがなかなかのスタートをきった。まだホークスとの対戦を迎えていないものの、開幕10戦を終えて6勝4敗というのはいい感じだ。助っ人外国人のいない軽量打線ではあるのだが、期初に掲げた通りに機動力を使った野球ができており、長打が出なくともある程度得点できる雰囲気がある。ピッチングスタッフも、特にリリーフ陣に安定感がある。

長年マリーンズというチームは、コツコツ取った点を粘って守り抜く、接戦をものにしながら上位をうかがっていくスタイルだったのだが、ここ数年はその良さがかなり失われていた。大味な試合展開が多く、見ていてもあまり面白くないものだった。それが、今年は昔のスタイルが戻ってきたように思う。

スタイルが確立されている野球を見るのは面白いし、負けても納得感がある。今年は野球を見る機会が増えそうだ。近年遠ざかりつつあるスタジアムでの観戦も再開できればいいなと思う。そして願わくば、頂点とは言わない、粘ってAクラスに滑りこんでほしいものだ。