反転。

日本も少子化、そして世界各国の先進国も例外なく少子高齢化が進行している。世界人口は一昨年に80億人を超え、あと十数年もすれば90億人に達すると言われているが、もはや100億人には達することなく減少に転じるだろうと推測されている。それが戦争や天変地異によるものでないというのはまだ救いではあるが、人口減少もまた静かなる有事と言うべきものであろう。

 

全体的なトレンドとしては避けようのないものであり、特に東アジアと欧州は深刻な人口減少に直面するだろう。しかしながら、一辺倒に国家はシュリンクしていくものでもなく、やがては、子どもを持つことがまた盛んになる時代もやってくるものと予測される。ひょっとしたらその震源地は日本になるのかもしれない。これは経済的要因によるものではなく、ある種の観念的な、もしくはムーヴメントとしての揺り戻しであると想像される。

 

いつかはそんな時代が来るだろう。自分が生きているうちに来るだろうか。なんにせよいまは、そこまで歯を食いしばって生を繋ぎ、血筋をつないでいくだけだと思う。