侵食と包摂。

ゴールデンウィークなのである。仕事自体はオフィシャルに休みなので、休みらしい過ごし方をしてはいるのだけど、仕事で悩ましい問題も抱えており、それが頭を離れない。

かといって、それが気になってしっかりと休めないということでもなくて、休みは休みで満喫できている自覚はあるし、休みにまで仕事が侵食してきてああ嫌だなあという気持ちにもならないのも不思議なものである。好きなことを仕事にできているからこそなのかもしれないし、だんだんと仕事と遊びの境目もなくなってきているような気もする。まあホントに切迫詰まってくれば、そんな戯言も言ってられなくなるのだろうけども。

仕事と遊びを切り分けない、というのはやり方を間違うと疲れてしまうことである。大切なのは、仕事が遊びに侵食することではなく、遊びが仕事を包み込むかのように仕事をすべき、ということなのだろう。主導権を確保して譲り渡さない、ということである。

仕事と遊び、という二軸の考え方でもないのかもしれない。全ては遊びであり、そこから派生して遊びのうちの一部を生業としていくということなのだろう。それは、余暇ではなく「遊び」なのである。全力で遊ぶことで、それが仕事になる。本気で遊べばそれで食っていくことができる、というのは真実なのだと思っている。