落としどころ。

あっちこっちに移動。前日の帰宅も遅く睡眠時間も短めなので、頭もあまり働いていない。こういう時は作業は最低限にして、コミュニケーションに拠った仕事に比重を置くべきである。いざ交渉の場となれば多少疲れていてもシナプスはつながって、滑らかに言葉は出てくる。

自分でも自覚はなかったのだが、交渉力があると評価されることが多い。話の持っていきかたも含めて曲線的な人間であることは自覚しているけれども、狙った落としどころに結論を導くのは我ながら得意だとは思う。それはさながらカーリングのようであり、囲碁のようでもある。数十手先の、数投先の絵姿を思い浮かべながら、目の前のひと言をどう発すれば良いか、無意識に考えながら話を組み立てていく。

基本的には功を焦らないようにすべきなのだが、時には強引に着地させなかればならない時もある。リアルな交渉の場は何度もチャンスが訪れるわけではなく、確実に果実をもぎ取らなければ次はない、という時もある。短気を起こしさえしなければ、この交渉のスキルは歳を重ねれば重ねるほど円熟味を増すものだと思っている。