申告。

確定申告を済ませる。去年は少し複雑な申告を必要とする状況にあって、1年前くらいから大変だなぁ、憂鬱だなぁと思っていたのだが、一念発起して動いてみたら、2時間ほど税務署で悪戦苦闘したもののすんなりと終わらせることができたので、拍子抜けしたというか、肩の荷が下りた気分である。マイナンバーも遅ればせながら申請をしたので、さすがに来年からはもう少し楽にはなるだろう。日ごろからおカネや数字を扱う仕事をしているにもかかわらずこういう手続きが苦手で、いちいち自分で解決できずに、職員さんに聞かなければ分からない始末ということはどうしたものか、と自分でも思う。

自分の父は税務職員だった。ついぞどんな仕事だったのかちゃんと聞くことなく、もう父は定年して10年目になり、仕事をしていた頃の記憶ははるか遠くになりにけり、である。いつか聞くことがあるのだろうか。もう話がかみ合わないかもしれない。聞いた方が良いのか、聞かずに人生を終わらせる方が良いのか、いまだによく分からない。

そんなことを思い起こしながら、気が付けば60歳を一区切りとすればもう折り返し地点にきている。おそらくは60歳を超えてもまだまだ働くことにはなるのだろうが、後半はどんな景色を見ることになるだろうか。