泪巻き。

長年の戦友、とでもいうべき友人と忘年会。新たな報告もあり、改めて来し方を振り返る。

 

傍からみれば、なぜにそんな選択をしてしまうのだ、ということがある。ただ、当の本人にとっては、至極自然な選択で、しかしながらその選択に至る経緯はなかなかに言葉では言い表せられないことがある。人間は時に不合理な行動をする生き物である。ただ、そんなことをしてしまうことこそが、人間らしさの最たるものなのだとも、思う。

 

ものごとを選び取るときの尺度は、けして金銭的なものだけでもなく、一般的な社会規範に基づくものだけでもなく、もっともっと複雑で、理解のできない代物である。ただ、そういうチャレンジがあるからこそ、人間はブレイクスルーを起こして発展をしてきたのだろう。

 

長い人生のなかではいろんなことが起こる。どんなに不可解に見える行動にも、その人なりの、ロジックは、ある。

 

泪巻きを最後に2人で食べる。予想以上に辛くて、涙が出て、咳き込み、下腹部が痛くなる。涙が出ながら、おかしくて2人で笑う。