めでたい。

去年1年間はCOVIDに本当に振り回された年だったけれども、それにしてはお正月のもろもろがどれもこれも平常運行である。箱根駅伝などのイベントも開催されているし、テレビの年末年始特番もそのままに放送された。変わったのは、帰省がなくなったことと、初詣に繰り出す人が少なくなったくらいだろうか。緊急事態宣言の頃と同じように、近所の公園はごったがえしていた。


あす4日からは、また厳しい現実と向き合うことになるのだろうかと思うと、ちょっと戦々恐々としている。なにが起こってもおかしくないし、逆に言えば、無事にゴハンが食べられて、暖かい布団で眠られるだけで感謝しないといけないのかもしれない。


「あけましておめでとうございます」の言葉がいつも以上に身に沁みる。こうやってまた新年を迎えられたことをめでたいと言わずになんというのだろうか。どんなに辛い状況にあっても、生きてさえいればまたなにか良いことが巡ってくることもある。死んでしまえばそこまでだ。せめて、精いっぱいのご馳走を食べて、今年を生きていく力をつけよう。