効用。

真冬、という感じで、お正月以来寒い日が続いている。例年ならば暖冬となるシーズンが多いので、少し寒さの緩む日もちらほらあるのだが、日本列島まんべんなく寒気に包まれている、という感じで、岐阜〜滋賀あたりの積雪も明らかに多い。


寒い日が多いと背中も縮こまり、屋内ばかりにいると気分も鬱々としてくるので、こんな時こそ午後の比較的暖かい時間帯は屋外に出て太陽の光を浴びることが肝要である。なによりも気持ちが晴れる。


学生の頃、部活動は必ずしも好きな方ではなかったけれども、半ば強制的に、定期的な運動や芸術に打ち込む期間がある、というのは人間の精神にとってはプラスの効用をもたらすことのほうが多いと思う。上下関係のカルチャーなど問題もあるが、勉学だけでない刺激を脳に受けることは貴重な意味がある。


先日、大学入試会場での傷害事件があった。子どもにひとつの目標だけをフォーカスさせるのはなかなかに危うい部分がある。明らかなギフテッドは別としても、普通の子はいくつものことをまんべんなく取り組むなかで、たまたまひとつかふたつのことに秀でた力を持つ、くらいのバランスが必要だと思う。