国会答弁。

先日仕事中に外出先でふらっと入った食堂で、国会中継が流れていた。ニュースを見ることはあっても、首相や大臣の答弁を直に聞くことはないので、新鮮ではあったが、ナマの声を聞くことでいろいろと感じることはあった。

自民党一強と言われている。個人的には、一強と言うよりは他党が勝手にコケているだけなのだが、今のところ現政権や与党に死角はない。その原因は旧民主党政権時代にもあるだろうし、ここ数年の野党の体たらくや、野党を後押しした各種団体の醜悪さにもあるだろう。

いま行われている国会答弁は、そうした歴史の積み重ねのうえにあるものなのだと思う。いまの政権は、野党を完全に格下に見て、自身のやりたいことをごり押ししている。答弁を直に聞いて一番思ったことはそれである。野党もまた支離滅裂なものだから、いまの与党でも大半の人が支持してしまうのだ。選挙をしても、負ける気配など微塵もないだろう(それは確かであるが)、そんな前提のもとに、与党そして政権は政治を進めているように感じる。そうした与党と政権のやり方を非難する声よりも、擁護する声の方が圧倒的に大きいのだ。

僕自身も、いまの与党に政権から下りてほしいとまでは望んでいないし、野党ざまあみろという気持ちもないわけではない。それにしても、いまの与党と政権のやり方はけっこう強引なものだなあ、ということを思う。