芝浦。

これまでとはうってかわって一気に冷え込んだ1週間であった。つい先週まではジャケットをずっとオフィスのデスクに置いて、ワイシャツだけで通勤していたのだが、今週からはそういうわけにもいかずジャケットを着て電車に揺られている。外を歩くと寒いのだが、電車内は空調の季節も終わり、なおかつ混雑も日に日に増してきているので、暑苦しさを感じることも増えている。なんとも服装の調節が難しい季節になってきたもんだ。


週後半はバタバタと移動が多かった。最後の締めに、なかなか足を向けることのない芝浦エリアを目指す。冷たい雨が降り続いていて、まるで真冬のようである。小笠原方面への航路の案内があったり、都内とはいえ一風変わった雰囲気が漂っている。


この季節の日暮れは早くて、アポイント先に向かう頃にはもう辺りは真っ暗である。なんのためにいまここを歩いているのだろう、早く家に帰りたいな、という気持ちをぐっと呑み込んで、商談に臨む。なんとも言えない気持ちを抱えて帰路に着く。2021年も、終わりが見えようとしている。