敗戦。

朝ドラ再放送「あぐり」では太平洋戦争末期の模様が放送されている。おりしも終戦記念日を前にした時期でもある。


よく言われる「お国のために」という言葉、そしてみなが命を投げ捨てていくさま、本心では死にたくないとも思っているはずなのに、現実もまた辛すぎて、いっそのこと死んだほうがラクだという節もあるかのような人々の心理描写。なんだか2021年の日本社会とも重なるものがあるような気もする。ワクチンを接種して生きようと願う人たちがいる一方で、もしかしたら、ワクチンなど接種することなく、死んでもいい、死んだほうがまだラクになれるんじゃないかと思っているような人もそれなりにいるんじゃないかと思う。


東京オリンピックは第二の敗戦だったのかもしれない。コストにたいして得られたベネフィットも少なすぎる。昭和を全て葬りさることができれば、あるいはこの敗戦にも意味はあるのかもしれない。いよいよもって、焼け野原から出直しである。