なつぞら。

ちゃんと最後まで見続けたので、いちおう一度は触れておこうと思う。なつぞらが最終回を迎えた。


上京してからのストーリーが3ヶ月以上続いたが、結婚出産子育てといったライフイベントははさむものの、とりたてて大きな波のない展開がずっと続いた。唯一心がぐっと動いたのは生き別れた妹である千遥との再会くらいか。朝の時間帯で隣り合って放送されている「おしん」と比べると、なんとも平坦なストーリーだ。いちおう「おしん」が制作された時代とほぼ同じ頃のはずなのだが、いまの令和の時代の空気感をそのまま昭和50年代に持っていったようなドラマのつくりである。むしろ、あの時代の空気感をそのままリアルタイムに作り込むのはもう難しいのかもしれない。


ドラマひとつをみても、昭和と令和ではもう全然時代が違うのだなあと感じる。ここから20年や30年で、もっともっと人びとの価値観も社会の空気感も変わっていくのだろう。そのとき朝ドラはどんな形をしているだろうか。