想像する力。

オリンピックも終わり、パラリンピックも順調に日程を消化している。うなぎのぼりだった感染者数も、東京に関してはピークアウトが見えてきたようにも感じる。


ワクチン接種はまずまず順調なスピードで進んでいるが、ところどころピンとこない部分もある。渋谷で予約なしでワクチン接種できる施設をオープンする、と2週間前に聞いたときは、おっこれは都もやるな、と思ったのだが、1200人と聞き膝から崩れ落ちる思いであった。そして案の定、始発で殺到し行列に並んでも全くありつけず、しまいには並んで整理券を配って抽選するというありさまである。200人などという狭い枠しか設けなければ、こうなることは目に見えていたはずで、なにを考えて為政者はこんな判断をしたのだろうか。オペレーションにかかわった人も可哀想である。


接種率はまあまあ高くなってきているとはいえ、まだまだ希望する人にワクチンは行き渡っていない、というのが現実である。そういう現実に対する想像力が欠けているとしか言いようがない。