備蓄。

いま、自宅で水や食糧を備蓄している。3日くらいはライフラインが寸断してもなんとか生きていけるように、とは考えている。別にそんな胸騒ぎがするから、と言うつもりもないのだが、いまはいつなんどきそのような事態が起こるとも言えない時代にきていると思う。


蓄財して老後の備えとする、ということが当然のように言われ、一定レベルの蓄財ができれば人生あがった、あとは悠々自適に暮らせる、という世の中は果たしてどんなものなのだろうか、と思う。蓄財などしても意味がない、カネで買えるものなぞそんなにないし、そもそもいつ命を失うかわからない、というのが人類がこの世に誕生してからの大半の価値観だったはずだ。そこから比べれば、なんと平和で長閑な時代になったものだと思う。


カネに固執する人生はあまり健全なものではない。カネなぞなんぼ持っていても、死ぬときには意味をなさないし、カネのためになにかを我慢する、というのはとても虚しいことである。そんな足元の価値観もいよいよ崩壊するのだと思う。どんな形で来るかはわからないが、備蓄を含め覚悟はしておくつもりだ。