ワンルーム。

あんまり思い出すことも少なくなってきたのだけど、2007年から2011年までは武蔵小山に住んでいた。築15年超のワンルーム。いまとなってはテーブルもろくになかったんだっけ。そして洗濯機も置かずに、週に一度近くのコインランドリーに通っていた。コンロは本当に小さなものがひと口、冷蔵庫はよくホテルにあるような小型のもので、ほとんど食材は入っていなかったと思う。


当時はほとんど寝に帰るだけで、休日も特に予定がなければ土日誰ともしゃべらずに過ごす、1日一食なんてこともざらにあった。運良く上京してほどなくして独り身も卒業し、友人とも時々は遊べたのはまだよかったのかもしれない。Covidのなかでも若者は外出せざるを得ないという話を聞くに、いまこの時代にあのような暮らしをしていたら、かなり行き詰まっていただろう。


思えば遠くに来たもんだ。いまも頭が痛いことは尽きないし、三歩進んで二歩下がる、あるいは四歩下がるような人生だけれども、粘り強くやるしかないと思っている。