理解力。

朝ドラ再放送の「澪つくし」もあと数回。なかなか淡々と進んでいたけれども、最後にどんどん展開が進む。数日前などは一気に3年近くも時計の針が進んだ。


シンプルなストーリーではあるのだけど、ところどころに伏線が隠されていて、ああこの人は最後は助かるのだな、この人は死んでしまうのだろうな、ということが見てとれる。そして、大黒柱であった久兵衛がどんどん弱っていくのが見ていて辛い。人間いつかは、懸命につむいできたものもどこかで投げ出してしまうことになるのだろうか。


再放送として視聴している我々は、ある程度あらすじも分かるし、少し先の回の予告もわかる。いまリアルタイムで進行している朝ドラも、あらすじはWebでしっかり追えるし、先取りなどの情報(まとめサイトではあるが)も充実している。その分、リアルタイムの視聴のみでしっかりとストーリーを理解する能力が、自分も含めて現代人には不足してきていると思う。だからこそ、今回のシンエヴァも、異常に分かりやすいつくりになっていたのかもしれない。庵野監督が変わったというよりは、我々が変わってしまったのだろう。