復活の日。

ジャイアンツからマリーンズへ、澤村拓一投手が移籍してきた。朝8時にジャイアンツ球場で最後のあいさつを済ませ、そこから千葉へ移動。入団会見を行い、即一軍登録、ベンチ入りとなった。


いちはやくチャンスは巡ってきた。逆転した直後の6回、澤村の名前がコールされる。球場がざわつき、ただならぬ雰囲気になる。なにかとてつもないことが起こりそうな予感だ。


果たしてマウンドにあがった澤村は、キレキレのボールを投げ込む。これがジャイアンツでくすぶっていた人間かと思うようなボールをコーナーに決め、あっという間に三者三振に切って取った。驚きをもって見ていた、というよりは、もう登場したときからこれくらいのことはやってくれるだろうな、というオーラがびんびん出ていた。ゾーンに入っていた、というべきなのかもしれない。


いいものを見せてもらった。人が再生し、復活するというのはこういうことなのだろうな、と見ながら感じていた。スポーツを観戦することが力になる。