戻らない時間。
ここ1-2ヵ月ほど、朝目が覚めたら時間が巻き戻っていたらいいのに、と何度も思い返している。でも、朝起きるとまた確実に日付はひとつ進んでいて、過ぎ去った日がもう戻ってくることはないのだ。
今年は本当に自分という人間が試される年になったと思う。思えばもう5年近く、新しい殻を破ることができずにいた。なんだかんだで積み重ねてきたものはないわけではないけれども、人間としての進歩に乏しい日々だったと思う。そこから一歩踏み出すためには、この痛みは欠かすことのできないものだったのだろう。
いまこの世界で幾多の人が同じように、いや僕なぞよりもはるかに、苦しみ悶えている。その苦しみを抜けたあとに、人間はまた一歩強くなることができるのだと確信している。そうでなければ辛すぎる。
自分かわいさから脱却して、自分のことも周りのこともニュートラルに捉える目線を持って、逃げずにいま目の前にあるプレッシャーと向き合っていく。本当に自分の判断は正しかったのか?と常に自問し続ける。もっともっと、真理に辿りつくまで深く潜り込んでいく。答えは必ず海の底にあるのだから。