共存と封じ込め。

5月末までの緊急事態宣言延長が決定されたものの、やはり出口戦略がなかなか見えてこない。一方で産業界は平常化への動きを見せはじめ、日本は韓国中国台湾やベトナムのように完全な封じ込めを諦め、むしろ欧米のようにコロナと付き合いながら進んでいく道を選んだということなのだろう。なかなかこれはショックではある。


平常化への動きがあるとはいえ、なかなかコロナ以前の状況に元通りとはいかないだろう。不要不急の出張や旅行などはもってのほかだし、大多数のサービス業は密な状態での営業には戻ることはできない。そうなると、ビジネスモデルも大いに練り直さなければならないだろう。やはり、世界はがらっと変わりそうである。


これが中国などは、ソーシャルディスタンスに留意しながらも、既に経済活動はかなり戻ってきている。精神的にもそこまでウイルスのことを気にする必要もなくなっているだろう。完全に封じ込めたからこそできることである。この点において日本は欧米と同じくビハインドを背負っている。しっかりと封じ込めをするコストは、だらだらと経済活動を自粛するコストよりもずいぶん安かったはずだ。