低温。

どんどん朝晩が涼しくなってきた。今年は短い夏だった、ということになるのだろう。寝室の窓を開けておくと、朝方にひんやりとした空気が忍び込んできて気持ちが良い。


★★★


世界的な景気の減速もあって、各国の金利がどんどん沈みはじめてきた。米国があからさまに金利の引き下げを志向しはじめたので、この流れは変わらないだろう。財政不安定とされてきた南欧の国々ですらマイナス金利が目前に迫っている。


米中貿易戦争の余波で、中国が米国債の売却をはじめれば一時的に金利は急騰するかもしれないが、長期的にみれば、金利は沈み続けるだろう。人口動態からしてもそれは避けられないように思う。そしてじわじわとインフレが進んでいくのだろう。


経済の教科書も書き換えなければならない時期がきている。マーケットの世界にもなにやら冷んやりとした風が吹き込みはじめている。じっとしているままでは、気づけば低体温症にかかって動けなくなってしまうだろう。