これまでの仕事で、いろんな土地の人とお付き合いし、一緒に仕事をしてきた。北海道の人の大らかさに安心を覚え、東北の人の真面目さ純朴さに癒され、北関東の人の肩の力の抜け具合、適当さに勇気をもらい、信州の人の神秘性に日本人としてのルーツを見た。東海、静岡の人の底抜けの明るさに救われ、地元関西の人なつっこさに（時折うんざりとしつつも）ホームタウンであることを実感し、中国の人の内に秘めた熱情に心を動かされ、四国の人のおせっかいさに温かくなった。残念ながら九州の人とはあまりお付き合いがないので割愛するとして、沖縄の人の良さについてはもう言うまでもない。本当にいろんな気質を持った人が集う国だなあと思う。
そんななかでも、第三の故郷である北陸の人の気質は独特だ。人の良さという意味では他の地域にけしてひけを取らないし、実際に住みよいところでもあるのだが、この地の人には、それだけではないしたたかさを感じる。実際、東京の人に負けないくらいにちゃっかりしている。（明日に続く）
