北陸人②。

(昨日の続き)北陸の人の生態は興味深い。いつの時代も夫婦共働きは当たり前、職住接近、三世代同居もしくは近居などで親族の結びつきが強い。地元にしっかりと根を張って、世界に冠たるものづくりの根幹をなす仕事に就く人もいれば、東京や海外に出て華々しい活躍を遂げる経営者やアーティストもいる。勤勉なのだが、それだけではないセンスの良さ、思い切りの良さがあるというか。


地方創生だなんてここ数年言われてきたけれども、こと北陸に関してはいまの状態でいじる余地がないくらい、地域としては理想的な状態を維持している。家計状況が悪くないことから出生率も高いほうだし、若年層の都市への流出が深刻というほどでもない。なにが要因なのかはっきりとは分からないが、宗教が比較的生活に根付いてきた地域であったことや、為政者の気質などが遠く影響してきているのではないだろうか。