渋滞。

令和2日目は、クルマでの遠出になったのだが、数日続いた冷たい雨模様から一変、この季節らしい少し汗ばむくらいの陽気になったこともあってか、行き帰りともにひどい渋滞に見舞われた。1日でこれだけ疲労の溜まるドライブになったのも久しぶりだ。


逃げ道がないわけではなかった(かなり大回り)のだが、楽観的な見通しを立ててしまったうえ、行きがかり上なかなか修正もできなかった。渋滞に突っ込んでしまってからはもうなすすべもないので、ただ無心になってハンドルを握るだけである。今までに経験してきた渋滞とも違って、その長さ、所要時間、平均速度ともに史上最悪なものだったので、精神的にもかなりこたえた。


とはいえ、もとからこうなることが分かっていたとしても、出かける日を回避するようなこともなかったのだろう。人生には、沼にハマってしまうことが目に見えていながらも突っ込んでいかなければならない時もあるのだ。ましてや、自分ひとりの身軽な人生でもなくなってしまったからにはなおさらだ。そんなことを思い浮かべながら、どこまでも続くヘッドランプとテールランプの列のひとつを為していた。