雪の朝。

朝起きたら窓の外が白い。この家にきて4度目くらいだろうか。朝は息子を保育園に送らねばならない。定石ならばバスなのだろうが、悪天候になると自宅近辺は道路渋滞がことさらひどくなり、普段10分少々で着くはずの区間に倍以上の時間を要することも珍しくない。意を決して、自転車の前かごに息子を乗せ、保育園バッグをゴミ袋で包みサドルにまたがる。

雪道からか道路渋滞はそこまでひどくないが、予想通りバスはぎゅうぎゅうだ。それなりに積雪はあるが、車道は溶けきっており、前後に注意しながらそろそろと走る。息子は特に雪への感慨もなくかごのなかで眠ってしまった。

普段の1.5倍くらい時間をかけて、水たまりで革靴のなかを濡らしながら保育園へ。時間通りに出勤してくる保育士さんも大変だ。しかし我々も、ここからまた電車に乗って出勤しなければならない。朝の闘いは続く。

と思っていたが、思いの外電車は空いていて、それほど苦労することもなく出社できた。巡り合わせがよかったのだろうか(妻は出社に4時間かかりさんざんだったようだが)。

昼からは出張で新潟へ。関東平野はずっと雪景色、山を越えて湯沢もパウダースノーだが、新潟平野に出てみると雪は消えた。不思議なものだ。