ファミリーヒストリー。

わが家の生業とはなんだったのだろう、ということをこの年末年始に考えていた。いまそしてこれから社会での流行りものはなんだろう、ということではなく、このファミリーはなにを思い、なにを企図して商いをして、糊口をしのぎ、ファミリーツリーをつないできたのだろうか、ということを考えていた。


創業家が代々家業を継いでいくような家では、そのあたりのファミリーヒストリーの継承がうまくいくか、というのが、家業が絶えるか続くかの大きなファクターになっているのは間違いない。代々継ぐような商いがなくとも、同じように考えることで、自分自身がどのように生きるべきか、ひとつの軸が見つかるのではないか、と思っている。


人生における「家」の役割は急速に失われてきていて、家に縛られない生き方をすることが推奨されてはいるけれども、岐路になるときに、行く先の道を照らしてくれるのは、先代がなにをやってきたか、そこにどんな思いをこめてきたか、ということなのだろうな、と信じている。