異動。

年末に話をしていた取引先の人が年始早々の異動になった。家族も引き連れて転居を伴うものである。


その話を聞いて、まだそんなことをしているのか、という気持ちになった。子どもならば、新しい学期が始まるやいなや、あいさつもそこそこにということになる。家庭全体でも、新しい年の生活を見越していろいろと準備もしていただろう。


急な異動の通達は、不正の隠ぺいを避けるためだとか、いろいろと理由はあるだろうが、もはやいろんな方法でヒトもカネも移動は監視されるようになっているし、今さら異動にまで性悪説を持ち込んでも、なんら意味はない。企業側の都合で家庭を振り回すような企業は社会悪だと言ってもいい時代にきていると思う。


とっくの昔に、企業だって働き手から選ばれる時代に入っている。ここにきて減速感のある企業、アゲインストな業界環境で新たな打ち手を見出せないでいる企業は、ほとんどのように働き手からの満足度の低くなっている。だからこそ、優秀な人材が寄り付かない、流出する悪循環に陥っていくのだと思う。