瞬きもせず。

このあいだ、桜井和寿の詞がイイ!という話をしたけれど、中島みゆきも彼と同じくらい素晴らしい詞を書いていると思う。高校生の頃も中島みゆきが好きだったけど、最近になって彼女への熱がぶり返している。

いわゆる「沁みる」系の彼女の曲で有名なのは「糸」だが、僕はそれよりも「瞬きもせず」という曲に惹かれる。今回は恥ずかしげもなく、歌詞を載せておく。

『瞬きひとつのあいだの一生 僕たちはみんな一瞬の星
瞬きもせずに 息をすることさえ 惜しむかのように求めあう
ああ人は獣 牙も毒も棘もなく
ただ痛むための 涙だけを持って生まれた
裸すぎる獣たちだ』
『君を映す 鏡の中 君を誉める歌はなくとも
僕は誉める 君の知らぬ 君についていくつでも』
『あのささやかな人生を 良くは言わぬ人もあるだろう
あのささやかな人生を 無駄となじる人もあるだろう
でも 僕は誉める 君の知らぬ 君についていくつでも』

人生、勝つことよりも負けることの方が圧倒的に多い。そんなときにもそばにいてくれる人、そばにいてくれる唄、そばにいてくれる言葉。ありがたい。