過渡期。

大学時代の活動のつながりで、現在社会人1〜3年目くらいの人たち何人かと今でも付き合いがある。この歳になって、これだけ歳の離れた人たちと新たに交流を持つことなど不可能に近いので、掛け値なしにありがたいことだ。

たまに話をしたりして、ことに思うのは、いまの若い世代(1990年代生まれ)は僕らの世代ともまた違うライフプランを持っているということだ。彼ら彼女らは総じて結婚願望が高く、しかも早婚を望んでいる。学生時代に付き合った人と早々に一緒になるというパターンも少なくないようだ。また、低収入だから結婚を諦めるというよりも、低収入だからこそ2人で暮らしていく、という価値観も持っている。

もしかすると、あと10年経てばこの国の平均初婚年齢は低下し、その結果として少子化も多少は緩んでいるのかもしれない(それでも焼け石に水だろうが)。結果として、僕らの世代や少し上のいわゆる氷河期世代は、時代が移ろう中での過渡期的な生き方をしてきた世代だった、と、後世から見れば捉えられるのかもしれないなあ、と思う。