ハプニング。

年度末、あらかたの仕事を終わらせて定時に会社を出る。帰宅して夕食までの時間、息子と肩車で遊んでいたら、息子を壁にぶつけてしまった。浅はかなことに、部屋と部屋の間、ドアをくぐるところは頭をぶつけてしまうことに全く想像が及んでいなかったのだ。

泣き出した息子の口から血が流れる。何カ月か前にも転んだ時に出血したこともあるが、今回はその時よりもひどそうだ。申し訳ない思いでいっぱいになりながら夜まで開いている歯科を探す。気が動転しているせいか普段ならばさっと判断できることにも時間がかかる。そして情けないことに僕は血を見るのが大の苦手だ。

意外にも近くに歯科があることが判明。タクシーがつかまらないので抱っこ紐で向かう。出血はだいぶおさまり、抱っこされるとようやく泣き止んだ。外の風に吹かれると気持ちも落ち着いてきたようだ。歯科医ひとりで全てまわしているこじんまりとしたクリニックで診てもらい、ひと安心。そして反省しきり。ごめんね。