金沢の太陽。

半年ぶりの金沢である。久しぶりに泊まりにすることができた。用事を終えて、冷え込んできた香林坊の並木沿いを歩く。金沢で泊まりと言えばいつもひっそりとした野町だったので、ライトアップされた川べりの雰囲気に心が踊る。

最近は泊まりの出張が珍しいので、ホテルでは寝付けないことも多いのだが、疲れがたまっていたのか夜食を少し口にするとすぐに寝入ってしまう。ちなみに自宅ではほとんど5分以内に眠りに落ちてしまうようになった。喜ぶべきか、悲しむべきか。

目覚めると6時前で朝日が差し込もうとしている。ふと窓ぎわに移動すると、神々しい朝日が昇らんとしているのが見える。静謐な瞬間を感じる。バスタブに湯を張って浸かってから、しばらくベッドでうだうだとしていたが、そんなうちに再びの眠りに落ちていたようだ。

目を覚ますと思いの外時計の針は進んでいて、急いで身支度をしてチェックアウトする。朝イチのアポをさくっと終わらせて、日帰りでやってくる上司を待つ。雲ひとつない快晴に、色づいた葉っぱが映える。太陽に向かって口を開け、手をかざして、陽光の力を受け取る。もう一度、1日がはじまる。